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2月のおすすめ本①が本棚に仲間入りしました

*2月のおすすめ本①*

こんにちは。
立春の日に、ふわりと春のぬくもりが感じられた……と思ったら、寒波到来!
雪こんこんの景色を店内から眺めながら「こんなところにつららができている!」と大発見も。
大の大人がはしゃぎながらも、子どもたちの目線に近づけたような気がして、嬉しくなるような冬日でした。
雪のことを、「神さまのフケみたい」と例えた方がいて、大きくうなずきました。
絵本に描かれているように、まっしろでも、まんまるでもなく、フケのようなゴミのような、はたまた花びらのような、さまざまな形の雪。
その雪をじっと見ていると、美しい形が浮かびあがってくるなんて。
これも元はといえば、好奇心たっぷりの子どものような眼を持った方がいたからでしょうか。
そんな美しい形の雪の結晶に、絵本の中で触れてみませんか?

 きれいだね てんからおちてきた ほしみたい
 きれいだね とってもちいさい ほんとうは

小さな小さな結晶が、いくつもいくつも集まって、空から舞い落ちてくる「雪」になります。雪の1粒だってうんと小さいのに、この『きらきら』が見せてくれるのは、雪の結晶の粒、粒、粒。
その姿は、2つとして同じものはなく、ミクロの枝や葉っぱや花を見ているみたいです。

 しずかにつもっていると やさしいけれど
 なだれになると おそろしい

詩人、谷川俊太郎さんのことばは、雪のようにふんわりやさしくもあれば、氷のように鋭くもあります。
雪だ、きれいだ、と舞い上がる気持ちにいったん蓋をして、自然の畏怖に向き合うこともできます。

「雪は天から送られた手紙である」と言い残した、中谷宇吉郎博士との出会いで、雪のとりこになったという科学映画監督・写真家の吉田六郎氏。
ここに厳選された約30点の結晶の写真には、凍えるような寒さの中の壮絶な撮影秘話があるようです。
天からの手紙、神さまからのおくりものは、美しい。けれど、はかない。はかないからこそ、美しい。
ことばと写真の共鳴する静かなひとときに、目を奪われ、耳を傾け、心を寄せたくなるものです。

(スタッフ 武本)

書籍名:『きらきら』
出版社:アリス館
著者:谷川俊太郎/文 吉田六郎/写真
出版年:2008年
定価:1,210円(税込)