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書籍名 |
なんだか うれしい |
出版社 |
福音館書店 |
著者 |
谷川 俊太郎 + だれかとだれか / 作 |
出版年 |
2002年 |
定価 |
1,900円+税 |
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ぬけるような青空に 一筋のひこうき雲を見つけたとき。
知っている誰かと目があって そうしたら、花ひらくような笑顔を見せてくれたとき。
眠りについた我が子の指が それでもなお、この手から離れないとき・・・
ちいさくて ひそやかで、 くすぐったくて、 心の深いところに、陽だまりができたみたい。 でも なんだかうまく言葉にできない、 とてもとても幸福な、その「時」。
そんな瞬間が、地球上の誰のもとにも訪れて その誰もが、とても大切なうれしい思いに気付いて その気持ちの根っこにある、 いま、ここで生きていることの喜びが 見えないところで、じんわりじんわり温かくひびいて広がったら、 そうしたら、きっと世界は変わっていく。 そう、信じている。
この本から伝わってくる思いが、こんな風に聞こえるとしたら、 それは、詩人と画家と写真家、総勢約20名のみにとどまらず、 その一人ひとりの心に育ったうれしい気持ちを分けた人だとか、 写真や絵の中にいる生きているものたちと、自分。 そのみんなが、まさにそのとき、 “うれしい”に連鎖していたから。
数えきれない程たくさんの「だれかと だれか」の思い。 『なんだかうれしい』『ものすごくうれしい』 切り取って収められた60もの瞬間が きっと、また先の誰かへとつながっていくことだろう。
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