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書籍名 ももいろのきりん
出版社 福音館書店
著者 中川李枝子/さく 中川宗弥/え
出版年 1965年
定価 1,430円(税込)

あ ら す じ

るるこは、お母さんから部屋いっぱいになるくらい大きなももいろの紙をもらいました。
さっそく、のりとハサミとクレヨンで大きな大きなきりんを作りはじめます。
試行錯誤しながら、つよくて世界一きれいなももいろのきりん、キリカが誕生しました。
キリカは、とくべつ大きな口と目があるので、おしゃべりしたり遠くを見通すことができます。

さあ、これで、キリカはなんでもみられるし、おしゃべりもできるし、ごはんもどっさりたべられるわ。
ああ、ほんとうになんてつよそうなきりんでしょう。
おまけにももいろで、せかい一きれいなきりんなのよ。

でも、紙でできていることを忘れてはいけません!
なんと、雨でキリカの首がぬれてしまいました。
クレヨン山へ行ったら元に戻るのでしょうか。
クレヨン山ではキリカと同じように色褪せたどうぶつたちがひっそりと隠れていました。
なにか事情があるようです。
そこで、キリカは勇気ある行動に出ました。
みんなの願いを叶えるために。
るるこは、キリカの首をきれいなももいろに塗り直すことができるのでしょうか……。

いっしょにキリカの背中に乗って冒険を味わっているような感覚や、生きとし生けるものすべてに生命を宿す、表情豊かな中川宗弥さんの絵。
なんと、ワクワクするのでしょう!
るるこのおうちの中は、ももいろと黒の線だけで構成されていますが、クレヨン山は色とりどり。
動物たちの色が歓喜の心を物語るように、リズミカルに変化していくのも見どころのひとつです。

子どもの頃と変わらず、大人になっても、物語を読み終えたあとに、ちょきちょきとハサミを動かして「私のももいろのきりん」を作りたくなります。
ひとり、完成したきりんを見て、うふふと思う。
そんな創造の源のような存在の『ももいろのきりん』。
ぜひ、読んだあとに、感じるままにももいろの紙であそんでみてください。
今まで気づかなかった自分に出会えるかもしれませんよ!




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