アルゼンチン帰りのおじさん、おばさんが持ってきてくれたのは、マテ茶。
なんだか魅惑的なお茶の名前です。
「くせになるあじやねん」だそう。
タンゴダンサー夫婦と「なんかいもお湯をいれて、じゅんばんにのむねん」だったそう。
この話を皮切りに、あふれるあふれるお茶トーク。
モロッコのミントティー、台湾の中国茶、イギリスのアフタヌーンティー、シメは日本のほうじ茶まで。
世界地図を片手に、お茶で繋がる旅気分が味わえます。
お茶の時間、とひとことで言っても、どんなお菓子といっしょにいただいたのか、どんな茶器で、誰がおもてなししてくれたのか、話は尽きることがありません。
その国の歴史や文化が刻み込まれたような器や、お茶の時間の回想シーンのインテリアにもご注目を!
1人ひとりのもつ思い出を呼び起こし、その場にいる人と分かち合う至福の時間。
お茶を囲む時間は、懐かしい記憶から、新しい物語が生まれる時間なのかもしれません。
お茶をいただくときのように、この絵本でからだはポカポカに。
インパクト強めのみなさんのお顔、軽快な関西弁、そこはすっかり土橋とし子ワールドです。
見返しの世界地図や家系図、そしてカバー袖に描かれた“やかんギャルソン”と“急須女将”があたたかくおもてなししてくれますよ。
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