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書籍名 かしこいビル
出版社 ペンギン社
著者 ウィリアム・ニコルソン/作 まつおか きょうこ、よしだ しんいちろう/訳
出版年 2003年
定価 1,100円(税込)

あ ら す じ

ビルは、両手にシンバルを持ち、赤と青の制服を着た兵隊さん。
メリーの大切なお人形です。
きっとビルはメリーにとって、寝るときもいっしょ、あそぶときもいっしょ、どこへ行くにも連れていく、そんな存在なのでしょう。

おばさんの家にお泊まりに行くことになったメリーは、はりきって荷造りをはじめます。
手袋に笛、メリーの名前がついたブラシ、靴、ティーポット、お財布……。
それから、もちろんビルを置いていくわけにはいきません!
ところが。
せっかく用意した荷物がトランクに納まりきりません。
いろいろと工夫をしてみても、何かがあぶれてしまうのです。
しまいにはめちゃくちゃに押し込んで、メリーはおばさんの家に向かいます。
そうしたら――

「なんと!!
なんと!!!
ビルをいれわすれたのです。かわいそうに!」

おでかけをとても楽しみにしていたビルは、ぐったりうなだれ大号泣。
でも、ビルは諦めません。
すっくと立ちあがり、走って、走って、全速力で走って、大好きなメリーの元へ向かうのです。

男泣きに泣いていたビルがシンバルを両手に持って懸命に走る姿は、ちょっと滑稽で、でも応援せずにはいられません。
そして何度も読むうちに、こちらまで走り出したくなってくる、走れそうな気がしてくるのです。
一生懸命荷造りをするメリーと、懸命に走るビル、そして2人の固い絆に拍手のご準備を!




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