夏の暑さも和らいでくると、ちょっと外へでかけたくなります。
動物たちも同じ気持ちなのでしょうか。
みんな、思い思いのところへおでかけしていたようです。
ほら、ちょうど帰ってきましたよ。
まずはじめに登場するのは、双眼鏡を首にかけて、自転車に乗ったねこ。
どこへいっていたのでしょう?
あっち きょろきょろ
こっち きょろきょろ
ぶらぶらしてた
自転車のかごにはお花がたくさん。
きっと「ぶらぶら」していたらきれいなお花が目について、摘んで帰りたくなったのでしょう。
自分の帰りを待っている、家族にあげるのでしょうか。
それとも、住み心地よく整えた、自分だけの「城」にそっと飾るのでしょうか。
クローバーの原っぱにうっとりしていたうまに、道のまんなかをさんぽしていたひきがえる。
くじらは嵐の大波を乗り越え、ことりは、高く高く、もっと高く、と空を飛ぶ。
なんて自由でのびのびしているんでしょう。
目的がなくたって、いいじゃない。
なんの役に立つのかなんて、分からなくたっていいじゃない。
それでも熱中できるって、なんて尊いことでしょう。
うさぎ うさぎ
なぜ はしる?
なぜって きまってる
たのしいじゃないか
はしるって
ときにはなんにも考えず、目的地も決めないで、おさんぽにでかけるのもいいんじゃない?
思いがけない冒険に出くわしたとしても、帰るおうちはあるのだから。
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