海の上で嵐に巻き込まれた男の人と女の子、そして犬1匹。
やっとの思いで泳ぎ着いた小さな島は、大きな大きなカメのこうらでした。
心優しいカメは、2人と1匹を背中にのせて世界中の海を旅します。
光るクラゲたちといっしょに泳ぎ、鳥たちには羽を休める場を与え、時には巨大な魚から「しま」の住人を守ります。
この絵本には、文字がありません。
ページをめくるたび、見開きいっぱいに描かれた美しい海と空、色とりどりの生き物たちが目に飛び込んできます。
男の人と女の子はしまの上でどんなくらしをしているのでしょう?
魚たちは、ふしぎな住人をのせたカメのうわさ話でもしているのでしょうか?
カメはどこへ向かっているのでしょう?
どうぞ好きなだけ想像してください。
私は暑くて暑くてぐったりしてしまうとき、ぼぉーっと眺めて涼んでいます。
黄色やオレンジ色の小さな魚たちと泳いだり、クラゲといっしょにぷかぷか浮いてみたり、ちょっとまぬけな顔をした大きなピンクの鳥に乗って空を飛んでみたり……。
この夏は、カメさんといっしょに世界中の海を旅してみませんか?
カラフルな海の世界で、思いきりあそびましょう。
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