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書籍名 はるとあき
出版社 講談社
著者 斉藤倫・うきまる/作 吉田尚令/絵
出版年 2019年
定価 1,430円(税込)

あ ら す じ

主人公は、“はる”。

「わたしが めを さますと さむさは だんだん やわらいできます」

ふゆとバトンタッチをして、何カ月かしたらまた、なつとバトンタッチ。
1年、また1年と、ずっとそれをくりかえしてきたのですが……。
ある時ふと、あきには会ったことがない、あきはどんな子だろう?と、思いをはせます。
決して会うことはないあきに、はるは手紙を書くことにしたのでした。
(はるとあきが絶対に会えないだなんて、気がつきませんでした!)

『はるとあき』は、1年に1通ずつの、ふたりの往復書簡のお話です。

わたしたちはふたりの手紙を読みながら、季節を1つひとつ味わい、その豊かさ・美しさをかみしめます。
いろんな音・におい・色が自分の中にわきあがってくるみたい。

手紙をやり取りしているうちに、ふたりの気持ちはどんどんふくらんで、揺れ動いていきます。
相手の見えない景色を見せてあげたいと思ったり、相手と自分が全然違うと思ってショックを受けたり、どこか似ているよと言われて嬉しくなったり。
小さな子でも、思春期のお兄さんお姉さんでも、きっと共感してしまいますね。

会えなくても、想いを届ければ絆は紡がれていく。
私も遠くの友人に手紙を書きたくなりました。




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