「もりは おちばだらけで、はたけは おいもだらけ。
こうなったら しょうがない。」
さあ、元気なかけ声とともに、森のやきいも大会のはじまりです。
森の動物たちは、おちばを集め、おいもをほって、おちばの山に火をつけました。
まだかな、まだかな、とじっとしていられない動物たち。
あつあつ、ほくほくのおいもに、よろこびを隠しきれない動物たち。
やきいもを食べると、おや?つぎつぎとおならの音が聞こえてきます。
そして、なんと、おなら大会がスタートしました!
プスゥ〜 とりす。
プリッ プリッ プリッ プリッ プリッ とうさぎ。
おならの音も大きさも迫力も、それぞれの動物にぴったりで、競うのは難しいようです。
そこに「おいものかみさま」も現れて……。
秋という季節は、音も、においも、味も、景色も、ほんとうに豊かです。
この絵本を読むと、心も身体も「おなかいっぱい」になるから不思議です。
大人も子どもも笑みがこぼれてしまう。 笑いもわきおこってしまう。
ぜひ、一度、おいものかみさまのおならの音を、聞いてみてください。
音、というより、音楽。 幸せなメロディーが、秋の風と共に、届くはずです。
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