ナマケモノくんの1日は、「ゆっくり のんびり おっとりと」過ぎていきます。
ごはんを食べるときも、眠るときも、自分のペースを崩しません。
そして、たとえ雨が降ったとしても、1日中「きのうえで さかさまに ぶらりんこ」。
他の動物たちから見たら、どうしてそんなに「ゆっくり のんびり おっとりと」しているのかがわかりません。
ナマケモノくんは、そんなふうに過ごすのが好きなだけなんです。
この絵本を読んでいると、平和な森の中にいるような気持ちになります。
空は澄み渡り、真っすぐな木の枝に茂る葉っぱは、まるで全身でのびをしているかのよう。
森の中の動物たちにはそれぞれの時間が流れ、ナマケモノくんも自分らしく生きているだけ。
それら全てに包まれると、体から力が抜けていき、自分の中の「好き」を見つけていきたくなるのです。
みなさんは、どんなふうに過ごすのが好きですか?
ナマケモノくんのように、じっくり時間をかけて考えてみるのも、いいかもしれませんね。
それはきっと、自分が心から笑顔になれる答えでしょうから。
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