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書籍名 ぬすまれた月
出版社 岩崎書店
著者 和田誠
出版年 2006年
定価 1,300円+税

あ ら す じ

昔から、世界じゅうの人々が「あそこにはなにかがいる」と、思いをはせた月。
世界の国のことばで、とりわけ美しい響きを届けてくれる「月」。
月は、たくさんの歌や詩、物語をもっています。

長いはしごをかけて、取りにいこうと考える人がいても、しかたがありませんね。
そして、盗んでしまおうと企むどろぼうがいたとしても。
ふくらんだり、丸くなったり、細くなったり、消えてしまったり……。
こんなふうに、月の姿が変わるなんてことを、いったい誰が想像できたでしょうか。
月の満ち欠けを、物語を語るように、そして、科学的な角度からも伝えてくれるのが、この絵本です。

『ぬすまれた月』オリジナルの誕生は、1963年。
アメリカとソ連の冷戦時代のことでした。
子どもも大人も、兵士も、月は、誰もが見上げることのできるものです。
平等で、公平で、誰のものでもない月を、そして、誰のものでもある月を、安らかな気持ちで眺めたいな、と思わせてくれる1冊です。




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