子どものためのセレクト・ブックショップ ちえの木の実
「ちえの木の実」ロゴ
ちえの木の実とは
おすすめの本
木の実便
おもちゃ
店舗案内
Q&A
リンク
HOME
おすすめの本



書籍名 ほたるのキャロル
出版社 岩波書店
著者 A.クリングス/作 奥本大三郎/訳
出版年 2001年
定価 1,000円+税

あ ら す じ

「にわの小さななかまたち」シリーズは、小さな虫が主人公の、フランス生まれの物語。
はえ(パトゥーシュ)、蚊(フレデリック)、のみ(リュース)など、人間に敬遠されがちな虫の暮らしぶりが、色あざやかに描かれます。

ほたるのキャロルは、みんなが眠っているあいだに目をさまします。
ガウンに、エナメルのくつに、とんがりぼうし。
おしゃれな衣装に身を包み、夜のピクニックにでかけます。
さあ、テーブルにも、食器にも、ごちそうにも魔法をかけて、空のパーティのはじまり!
そう、真夜中は、ちょっと悪いことができる、とっておきの時間なのです。
ぐっすり眠っている虫をカンカンにおこらせてしまっても大丈夫。
虫のいかりは、雲みたいに、すぐに消えてしまうそうですよ。

訳者は、『ファーブル昆虫記』の全訳に力を注いだ、奥本大三郎さん。
虫たちに注がれるまなざしのあたたかさが、ことばの端々から伝わります。
それは、絵本を読む前と読んだ後で、虫の見え方、接し方が変わってしまうほど。
目に入ると手でパッと追い払ってしまう虫にも、思わずほほえみかけてしまう……。
そんな魔法をかけてくれる、魔法の庭でのできごとです。




■ バックナンバーはこちら

copyright(c)ちえの木の実,all rights reserved.