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書籍名 ふくしまからきた子
出版社 岩崎書店
著者 松本猛・松本春野/作 松本春野/絵
出版年 2012年
定価 1,300円+税

あ ら す じ

3月11日が近づくと、向き合って読みたい本があります。

私の長女は2011年生まれです。3月11日はまだお腹の中にいましたが、彼女が生まれてきた年と同じ年に起こったあの震災について、まだあまりきちんと長女と話したことはありません。
この、『ふくしまからきた子』という本は、いわさきちひろさんの息子、松本猛さんとお孫さんの松本春野さんが、震災と同時に起こった原発事故をテーマに作った絵本です。
原発事故によって起こった一人一人の悲しみ・苦しみは途方もないものでしょうし、それぞれにまったく違った事情があるのだと思いますが、子どもの視点から書かれているので、小さな子どもが読んで、原発事故によって起きた一人の子どもの悲しい気持ち、を想像しやすいのではないかなと思います。

絵本の中で、多くは語られていません。
でも、ものすごくたくさんの語らないといけないことが、その後ろにあります。

松本春野さんご自身も、「実際に現地に入って何カ月も取材して、ものすごく悩みながら書いた。書いた後も、たくさんの批判も受けて、悩み続けた絵本」だと語られているのを聞いたことがあります。
松本さん親子は、それでもまた、『ふくしまからきた子 そつぎょう』という続編も出されました。
忘れてはいけない、皆で考え続けないといけないという強い気持ちから……。

私自身も、この機会に、子どもたちとじっくりこの本を読んで、未来について考えてみたいなあと思います。




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