身体に吹き付けてくる感触や、木の葉がカサカサと舞い上がる音。
風の存在を気づかせてくれるものは様々にありますが、みなさん「風」についてゆっくり考えることはありますか?
今回ご紹介する本『かぜ』は、その風について登場人物と一緒に思いを巡らせたくなる絵本です。
マチルデと弟のマーチンが外で過ごしていると、強い風がびゅうびゅうと吹いてきました。
どこから吹いているのか見に行こうと、2人は風に向かって進んでいきます。
風にのって聞こえてくる声、奏でられる音楽や伝わってくる温度。
それにはきっとこんなおはなしが……と2人は想像をふくらませていきます。
躍動感あふれる絵と一緒に登場人物たちの言葉を読んでいると、まるで自分もその場にいるように、風を感じられます。
風はいつでも心地よいものとは限りませんが、日常で感じる「風」にもたくさんの物語が詰まっていると思うと、風を感じる瞬間の1回1回を大切に思えてきました。
お出かけ前にぜひ読んでほしい本です。
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