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書籍名 九月姫とウグイス
出版社 岩波書店
著者 ウィリアム・サマセット・モーム/文 光吉 夏弥/訳 武井 武雄/絵
出版年 1954年
定価 900円+税

あ ら す じ

シャム(現在のタイ)の王さまとお妃さまの間には、九人のお姫さまがおりました。
お姫さまが生まれる度、名前を覚えやすくするために、王さまが次々に名前を変えてしまったため、八人目までのお姫さまは性格がひねくれてしまいました。
しかし、一度も名前が変わることなくすんだ九人目のお姫さまの九月姫は、とても素直で優しい性格でした。

ある年、王さまはそれぞれのお姫さまに、金色の鳥かごに入った緑色のオウムをプレゼントしました。
お姫さまたちはオウムにことばを教えて可愛がりましたが、ある日、九月姫のオウムだけ死んでしまい、九月姫が悲しみのあまりベッドの中で泣いていると、一羽のウグイスが部屋の中へ入ってきます。
ウグイスの美しい声と歌を気に入った九月姫は、オウムのかわりにウグイスを飼うことにします。
八人のお姉さんと王さまとお妃さまにウグイスを見せに行き、王さまがオウムよりもウグイスを気に入ってしまったため、八人のお姫さまたちは怒ってしまいました。
そして、いつも自由に飛び回っているウグイスを、安全のために鳥かごに入れた方が良いと、九月姫にいじわるな助言をして…。

丁寧なことばづかいで物語は進み、美しい絵からタイの文化も感じます。 好きなあまりひとりじめにしたくなる気持ちは、誰にでもあるなと改めて気付かされながら、自分の幸せ以上に相手の幸せを考えることの大切さを教えてくれる物語です。




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