チッポケ・マチアスは、子どもくらいちっぽけで、素晴らしく頭が良い発明家として有名でした。
マチアスは機関車が何より好きだったので、よく工場へ忍び込み、機関車の屋根の上に座り込んでは、運転手になって世界中をかけめぐる夢にふけりました。
しかしその度に、職工たちに機関車から降りるように追い立てられたため、自分の手で機関車を作ることにしました。
工場の道具を借りて毎日こつこつ作り、2週間後、ちいさくて雪のように真っ白な、かわいらしい機関車が完成しました。
ところが、このちいさな機関車を気に入った工場長が、機関車を自分のものにしようとして…
マチアスとちいさな機関車は、どうなってしまうのでしょうか?
物語の中に何度も「ラ タ タ タム」という言葉が出てくるのですが、どんな意味なのか、読む人の想像力がかき立てられる絵本です。 |