このしまにいっとうしかいない、大きな大きなゾウガメ。
そのゾウガメのこうらの上では、いつも一羽のヒワがおしゃべりをしている。
ゾウガメは声を出すことがないので、おしゃべりするのはいつもヒワだけ。
でも二人はいつも一緒にいるのです。
ある日、ヒワが「うみのむこうに、ゾウっていう大きな動物がいるんだって!あなたの仲間じゃない?私、確かめてくる!」と言って旅立って行きます。
ヒワがいなくなってからのゾウガメの心の動きが、なんともせつなく描かれています。
「ねえ、きみはともだちでいてくれるっていう。ずっといっしょだって、いつもそういう。けれど、そんなわけはないじゃないかー。」
ゾウガメの心の声が読んでいる私たちの胸に響きます。
ゾウガメとヒワは、どうなるのでしょうか?
”ともだち”という存在の大切さについて、ひしひしと感じられる素敵な絵本です。お子さまにもおすすめですが、大人の方へのプレゼントとしても良いですよ! |