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書籍名 くまとやまねこ
出版社 河出書房新社
著者 湯本香樹実/文 酒井駒子/絵
出版年 2008年
定価 1,300円+税

あ ら す じ

悲しみから前へ踏み出す、心温まる絵本『くまとやまねこ』をご紹介します。
ある朝、仲良しのことりが死んでしまい、くまは泣いていました。
くまはことりのために小さな箱を作り、箱の中にことりを入れ、どこへ行くにも持って歩くようになりました。
森の動物たちに、中に何が入っているのか尋ねられて箱を開けると、みんな困った顔をして黙ってしまい、決まって言うのでした。
「くまくん、ことりはもうかえってこないんだ。つらいだろうけど、わすれなくちゃ」
くまは自分の家の扉に中から鍵をかけ、暗くしめきった部屋に閉じこもりました。
ある日のこと、久しぶりにくまは外に出ました。
森を抜け、川べりの土手にのぼると、見慣れないやまねこが土手に寝ころんで昼寝をしています。
くまは、草の上に投げ出されているおかしな形の箱の中を見たくてたまらなくなり、 やまねこに声をかけます。
やまねこは答えました。
「くまくん、きみのもっているきれいな箱のなかみをみせてくれたら、ぼくもみせてあげるよ」
くまはちょっと迷いましたが、箱を開けてやまねこに中を見せ…。
お別れする日が訪れても、大切な思い出はずっと心の中に残っていますよね。
くまとやまねこの出会いが双方にもたらした心の変化に、希望を感じる一冊です。



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