|
 |
 |

書籍名 |
盆まねき |
出版社 |
偕成社 |
著者 |
富安陽子/文 高橋和枝/絵 |
出版年 |
2011年 |
定価 |
1,200円+税 |
|
小学三年生のなっちゃんは、毎年8月のお盆の3日間に笛吹山のおじいちゃん・おばあちゃんのおうちへ遊びに行きます。
そこでは「盆まねき」といって親戚の人たちを家にまねいて、ご先祖さまの供養をするのです。
実はそのおじいちゃんは「ホラふき山のおじいちゃん」と呼ばれているくらいホラふきの名人!
でも、楽しいお話を聞かせてくれるからなっちゃんはおじいちゃんが大好きです。
なっちゃんがこのおじいちゃんのうちへ遊びに行っている1日ごとに、おじいちゃんやおばあちゃん、おばちゃんが、本当なのかよくわからない不思議なお話をそれぞれ聞かせてくれます。
このお話のひとつひとつが、すごく面白いし深い情景をともなっているんです!日本の夏って、こうだったよなあと懐かしさを覚えながら読み進めてしまいました。
そして最後になっちゃんはとっても不思議な体験をします。本当だったのか、わからないけれどそれでもなっちゃんにとってかけがえのない体験だったと思います。
面白いのでどんどん読んでしまいますが、読み進めるうちにお盆という行事についても、人の生と死についても、日本の戦争の歴史についても考えさせられるお話へ自然とつながっていく……。
何度も読み返したい大切なお話だと感じました。ぜひお子さまにも、大人の方にも読んでみてほしい一冊です! |
|
 |
 |
|