寒い冬の午後。
外は雪で真っ白です。
キッコちゃんは、お父さんの忘れ物を届けようとひとりで雪の中を追いかけます。
お父さんだと思って追いかけたのは、実は……?
雪の森の中たどりついたのは……?
1ページ目から、あっという間に物語の世界に引き込まれ、自分がキッコちゃんになったかのように、ドキドキしながら読んでしまいます。
少し暗い画面の中にハッとするような色彩が加えられ、シンプルなのにドラマティックで、可愛くて、素晴らしいのです。
出てくるたくさんのおしゃれで可愛い動物たちと、忘れ物の美味しそうなケーキも見どころです。
初めて読んだ時から、何度も何度も読んだ今でも変わらず、宝物をのぞくような気持ちでページをめくれる、そんな絵本です。
寒い冬もなんだか楽しみに思えてきますよ。