5月のある朝、ダックスフントの仔犬が5匹うまれました。
パトリシア、プリシア、パーシバル、ポール、そしてプレッツェルという名前になりました。
はじめは、見分けがつかないほどそっくりな5匹でしたが、9週間が経つ頃、プレッツェルの体が、急にずんずん、ずんずんと伸び始めました。
やがてすっかり大きくなって、胴の長さは、足の長さの10倍ほどにもなりました。
胴が長いほど立派だと大得意なプレッツェル。
ドッグショーでも1位になりました。
でも、お向かいの家に住む、小さなダックスフントのグレタだけは知らん顔。
プレッツェルからの大好きのアピールにも、求婚にも、贈りものにも、「胴長はきらい」と、あっさりしたもの。
でも、ある日、グレタが困った状況になり……!?
『ひとまねこざる』『おさるのジョージ』といった作品が、世界中で親しまれている原作者夫妻の、1944年に発表した、のびやかであたたかみあふれる絵本。
犬たちは、生き生きと描かれ、そのやりとりはとても微笑ましく、幅広い年齢層に人気の絵本です。
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