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書籍名 人形の家
出版社 岩波書店
著者 ルーマー・ゴッデン/作 瀬田貞二/訳
出版年 2000年
定価 640円+税

あ ら す じ

 オランダ人形トチーは、
小さな二人姉妹、エミリーとシャーロットのもとで、
靴の空き箱を二つ重ねただけの家に、家族と一緒に暮らしていました。
楽しい毎日でしたが、今の住まいは家族四人で暮らすには、
少し窮屈に感じられました。
 そんなとき、トチーはよく、昔、自分が住んでいた、
素敵な“人形の家”のことを思い出しました。
 二階建ての、住み心地よい家。
それは、あまり大きな家ではありませんでしたが、
クリーム色に塗られた外壁にはツタの絵が描かれ、
窓にはレースのカーテンがしつらえてありました。
 居間には赤々と火の燃える暖炉、それにピアノが置いてあり、
二階へ行くと、広い寝室と、蛇口からきちんと水の出るお風呂もありました。


 トチーの暮らしたその家は、エミリーとシャーロット姉妹の
ひいおばあさんの家に長いこと置いてありました。
それが、ある日のことです。
 ひいおばあさんが亡くなったことをきっかけに、その素敵な家が、
トチーたちのもとへやってくることになったのです。

 家族はこの吉報に沸き立ちましたが、
トチーは、幸福な思いを抱く反面、
不吉な兆しを感じ取らずにはいられませんでした。
 その家に住み着いていた、冷酷で、恐ろしく傲慢な人形、マーチペーン。
マーチペーンが、あの家を簡単に離れるのでしょうか?


 本作は、作家として名声を博したルーマー・ゴッデンの、
初の児童文学作品としても有名です。
 人間の世界で日々起こる色々な出来事を、そのまま人形の世界に置き換えて
表現したかのようなドラマティックな構成は、
読むものの心を捉えて離しません。
 手に汗握って、物語の行方をお楽しみ下さい!



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