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書籍名 まほうのえのぐ
出版社 福音館書店
著者 林明子/作
出版年 1997年
定価 900円+税

あ ら す じ

おにいちゃんが絵の具を使って、楽しく絵をかいているとき、
よしみはいつも、自分もそれで「かいてみたい」と思っていました。
おにいちゃんが言うには、それは『まほうのえのぐ』なんです。

ある日とうとう、よしみは『まほうのえのぐ』をかしてもらうことができました。
よしみは、たくさんの色のなまえを知っています。
だいすきな色のえのぐを、パレットに出しては、
画用紙の上に、次々と重ねていきます。筆が紙の上を走る音が聞こえます。
色はどんどん混ざり合って、一面茶色のどろんこの絵ができてしまいました。

でも。
茶色くなった筆を持って、みずいれとパレットを洗いに行き
きれいにしたところで、新しい画用紙に絵をかこうと戻ってきたら、
足元からしゅるっと出てきたへびが、だいじな絵の具を口にくわえて
もりのなかへ走っていきます!
あわてて追いかけると、そこには……!?



たくさんの動物・鳥・虫たちと共に、
それぞれが自分らしい絵を描き、のびのびと筆を動かす様は微笑ましく、
向こうの木の幹に、ちかくの葉陰にと、
そこここに思いおもいの色鮮やかな絵が置かれ、
見る者の目を離さない絵本です。
『はじめてのおつかい』『こんとあき』などで名を知られる林明子さんの作品には
多くの子どもたちが出会っていますが、
子どもが、しっかりと遊びこむ、ほんとうに子どもらしいその姿は
この作品でも変わることなく大切に描き出されています。

物語を読み終えたら、裏表紙をのぞいてみてください。
よしみと、もうひとり、誰かの描いた「まほうのえ」が、そこにあります。
そして、もう一度、はじめから読んであげるとき、
よしみの足元を、よく見ていてくださいね。
きっと、この絵本が、もっと楽しくなりますよ!



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