最近、当店で密かな人気を集めているのが『おはなしのろうそく』シリーズです。 古今東西の神話や民話、創作童話や手遊びなどが、 宝物のように小さな冊子にぎゅっと詰められています。 たとえば、創作童話からはこんなお話。 弟の誕生日の前日に、お母さんと二人で誕生日の贈り物を買いに行ったジェニー。 おこづかいを全部使って8個入りのチョコレートを買ったというのに、 あれれ、ジェニーは夜中に起き出してチョコレートをひとつ食べてしまいます。 「ひとつくらい食べても、弟は気にしないと思うわ。」 ところが寝床に戻ってすぐ、ジェニーはまたチョコレートが食べたくなりました。
もうひとつだけ……もうひとつだけ…… そう言っているうちに、いつしか箱の中身は空っぽに! 読みながらハラハラせずにはいられないお話です。
このおはなしは『おはなしのろうそく20』に収録されていますが、 同じ本の中には、アイヌの昔話、バングラデシュの昔話、手玉唄、グリム昔話などが入っています。 巻末には、おはなしを語る人へのアドバイス、 また、子どもとおはなしをつなぐ活動に関わる方々の手記も載せられており、 物語の世界をより深く知ることができます。
1巻から25巻まで、どの巻から読み始めても楽しいこと請け合いですが、
まずは、1巻の「エパミナンダス」というおはなしから、お楽しみあれ。
※『おはなしのろうそく』は、愛蔵版もハードカバーにて出版されています。 |