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書籍名 みどりのゆび
出版社 岩波書店
著者 モーリス・ドリュオン/作 安東次男/訳
出版年 2002年
定価 640円+税

あ ら す じ

 この、雪のように白く、森のようなりっぱなひげをもつ人は、
庭師のムスターシュおじいさんです。
 そして、その傍らにいるのがフランソワ=バチストという少年です。
でも、まだこの子がとても小さな時に、何かふしぎなことが起こって、
きめたはずの名前が忘れられてしまい、彼は「チト」と呼ばれるようになりました。
 富豪の家に生まれ、たくさんのものに恵まれて育ちますが、学校へ通いはじめた
ものの、空想にふけって居眠りをし、やる気は充分なのに先生から0点を与えられ、
あっという間に家へかえされてしまいます。
 さて、懸命に悩んだおとうさんは、あたらしい教育の方法を考え、
まずは庭師のムスターシュおじいさんから、あらゆる命の源である「土」のことを
学ばせました。
 そのうちに、ムスターシュおじいさんは、チトの持つすばらしい園芸の才能に
気付きます。そして「みどりのおやゆび」の持ち主であることを教えてくれました。
それは、「土のなか、そしてあらゆる場所にかくれている種を見つける指」。
チトはその後、かみなりおじさんから町で様々なことを教えられますが、
不条理な規律・貧乏・病気などに対して、素朴な疑問を抱くようになり、
その度、奇跡のゆびで、人の心を豊かにし、花のあふれる町に変えていきます。
ついには、その力で戦争を止めることができました!そして……。

 人間社会で、どんな時代にも無くなることのないたくさんの出来事に、
まっすぐで純真な眼をもって、向き合ったチト少年。
 その奇跡の指が見つけた種が、あらゆる人のもとへ風にのり、
いつかそっと花開きますように。



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