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書籍名 |
ねずみ女房 |
出版社 |
福音館書店 |
著者 |
R・ゴッデン/作 W・P・デュボア/絵 石井桃子/訳 |
出版年 |
1977年 |
定価 |
1,200円+税 |
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いつの時代にも、どこであっても、ちょっと古い家なんかには必ずねずみがいるもの。 しかも、その全部が野ねずみでなく庭ねずみでもなく、家ねずみだとしたら、鳴き声もみかけも、しっぽの長さなんかもそんなに変わりはないはず。
だけど、バーバラ・ウィルキンソンさんの家に住む「ねずみ女房」は、どこか、ちょっとだけ変わることができた……その一生の時間の中で。 カゴへ囚われの身となった一羽のきじばと ─ねずみから見れば、大きくて奇妙で、でも、とてもきれいな生きもの─ に出会い、夜毎、話を聞いた。きじばとの見たたくさんのこと、ねずみの知らなかった広い世界のこと。
そして、日が経つにつれ生きる気力を失っていくきじばとに、ある晩、めすねずみはその懸命な行為で、再び「自由」の中へはとを送りだすことができた。そしていつしかめすねずみは年をとる……あたたかな思い出と、誇らしい気持ちを胸の奥深くに、たいせつなひいひい孫たちに囲まれて……。 |
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