あのくも なあに? なんだろね。
カーテンぐもだよ、あのくもは。
青空がまぶしい日、ふと空を見上げてみると、もくもくふわふわ、いろんな形の雲が浮かんでいます。
わたぐも、すじぐも、にゅうどうぐも……。
でもこの絵本に出てくるのは、聞きなれない名前の雲ばかり。
カーテンぐも、ざぶとんぐも、リボンぐも……。
カーテンぐもはねぼすけ巨人が使っていて、ざぶとんぐもは天狗の休憩所。
リボンぐもは、だれかの落とし物かしら?
いつも見えてはいるけれど、手の届かない空の世界。
そこには天狗やカミナリさま、竜の親子も住んでいて、そこで繰り広げられる様々な物語の片りんが、雲となってわたしたちの目を楽しませてくれているようです。
今日は、だれが何をしているんでしょうね?
空を見上げて、お子さんといっしょに口ずさんでみてください。
「あのくもなあに? なんだろね」
どんな答えが返ってくるのでしょう?
大人が想像もできないような、面白い雲ができあがりそう。
そうしたらきっと、こう答えることでしょう。
「きっとそうだよ。そうかもね」
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