ちいさなちいさな本の中で、ちいさなちいさなひとたちが、そろそろねむりにつこうとしています。
びっくりさせないように、そっと本を開いてみましょう。
ねむたいひとたちは、いつでもどこでも、ねむたいねむたい。
あくびをして、のびをして、にんまりして。
ココアを飲んでクッキーを食べたら、とうさんが寝息をたてはじめます。
かあさんは、とろんとした目の子どもたちに、ねむりうたを歌います。
それからみんなで、すーすーくーくー。
なんて幸せそうなんでしょう。
立っていてもねむってしまいそうな、とろんとした表情。
安心感に包まれて、どこでもねむってしまう、とうさん、かあさんと子どもたち。
力が抜けすぎていて、思わず顔がほころんでしまいます。
慌ただしい日々をちょっと脇において、ねむたい人も、ねむれない人も、まだまだねむりたくない人も、ほっとひと息つきませんか。
もしかしたらあなたの古いへやばきの中でも、ねむたいひとたちが、寝返りをうっているかもしれません。
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