みなさん、魔女に会ったことはありますか?
「いやぁ、ないね〜」とか、「魔女なんているわけないじゃない」なんて声が聞こえてくるかもしれません。
でもね、いるそうですよ、あちらこちらに。
みんな気がつかないだけなんですって。
なぜってほんものの魔女は、つるつるのはげ頭や、細長い曲がったかぎづめ、指のない足を隠し、ごく普通の人のふりをしているんですからね。
そして魔女たちは、なにより子どもが大嫌い!
「ぼく」はこういった「ほんものの魔女」のことをおばあちゃんに教えてもらいます。
タバコをもくもくふかしながら面白いお話をしてくれるおばあちゃんは、とりわけ魔女のことをよく知っているのです。
ある日「ぼく」は、魔女たちの大集会にうっかり潜り込んでしまいます。
イギリス中から集まった、200人もの魔女たちに見つかっては大変!
息をひそめて隠れていると、魔女たちは、国中の子どもたちをネズミに変えるという恐ろしい計画を話しはじめます。
この計画を知っているのは「ぼく」とおばあちゃんだけ。
2人は魔女たちを止めることができるのでしょうか?
ハラハラドキドキ、恐ろしくも滑稽な魔女たちの姿にたくさん笑ってしまいます。
そして愛情あふれる「ぼく」とおばあちゃんのやりとりに、ほっとひといき。
「ぼく」は大好きなおばあちゃんにこんなことを言います。
「自分がだれだとか、どのように見えるかなんて、たいしたことじゃないもの」(たとえネズミになったとしても、ね)
大切な人がたとえ本好きではなくても、「面白いよ」と教えてあげたくなる、そんなお話です。
本が好きになる魔法、かけられてみませんか。
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