「きみが おもいえがく すてきな ゆめって なんだろう?」
誰かが、子どもたちに問いかけます。
空いっぱいに広がる、虹?
自分で何でも好きにできること?
子どもでも、大人のようにきちんと扱ってもらうこと?
そして、かみさまにも夢があることが語られます。
かみさまの夢はね、互いに喜びをわかちあうこと。
互いに思いやること。
だから、みんなが泣いている時は、かみさまも泣いているし、かなしい顔が笑顔になった時には、かみさまも笑顔になるんだ。
わたしたちは、1人ひとりが、かみさまの心のかけらをもっていて、互いをたいせつにして、手をつなぐとき、そのかけらが集まって、ひとつのものになる。
肌の色や、目の色がちがっていても、遠く離れていても、話す言葉がちがっていても、大きくても小さくても、みんなが集まれば、かけらはどんどん大きくなり、大きなひとつのものになる。
ツツ大主教と呼ばれるその人が、ノーベル平和賞を受賞したのは、1984年のこと。
その温かくシンプルな言葉が、子どもたちに平和の道を伝えます。
世界中の子どもたちが、手をつないで、笑いあっていたら、きっと、小さなかけらなんて、もうどこにも見えません。
でも今はまだ、その未来ではありません。
ですから、どうか、かみさまの夢が少しでも早く叶いますように。
大人の都合で、子どもたちの未来が、かなしいものになりませんように。
きれいな空気を胸いっぱいに吸い込んで、澄んだ青空をいつでも見上げられますように。
誰もが、思い描く未来に向かって、たしかな歩みを続けられますように。 |