お母さんのせなかは、なんて大きく、なんてあたたかく、そして頼もしいのでしょう。
ちいさなヒッポにとって、お母さんのそばにいれば、こわいものなしです。
こんなおおきなかばにちょっかいをだすやつなんて、どこにもいませんから。
でもいつまでも、お母さんとずっと一緒、というわけにはいきません。
お母さんはヒッポに、いちばんだいじな、かばのことばを教えます。
そしてある日、ヒッポはひとりで、おひるね中の寝床から抜け出しました。
あそびに夢中になっているヒッポのもとに、波ひとつ立てずに、金みどりの目が滑り寄ってきて……。
作者はマーシャ・ブラウン。
力強く美しい版画絵。
かばの母子の物語に、親しみと臨場感を与えてくれます。
強い人は、心優しき人。
母の日に、親子で楽しんでもらいたい1冊です。
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