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書籍名 グリーン・ノウの子どもたち
出版社 評論社
著者 L・M・ボストン/作 亀井俊介/訳
出版年 2008年
定価 1,500円+税

あ ら す じ

『グリーン・ノウの子どもたち』は、
『グリーン・ノウ物語』という、全6冊シリーズの第1巻です。
既に50年以上という長い間、多くの子どもたちの心を魅了してきた、
イギリスに古くからある名作シリーズであり、
作者のルーシー・M・ボストンは、62歳の時に、この物語を生みだし、
第4作目となる『グリーン・ノウのお客さま』では、
ついに、イギリスの児童文学において最高の名誉といわれる
【カーネギー賞】を受賞しました。

物語は、7才の少年トーリー(トーズランド)が
期待と不安いっぱいに、はじめて大おばあさんに会いに、
ひとりで向かうところから始まります。
辿り着いたそこは、まるでお城のように大きく広く、
見たこともないようなものがあふれ、
そのすべてがトーリーを歓迎しているかのようで、
また、迎えてくれたおばあさんは、まるで昔からの友だちであるかのように、
あたたかく、元気でいたずらっぽい人で、すぐに大好きになりました。

心和む家と人とに出会い、トーリーは今までの生活にはなかった、
心地よい日々を送りはじめます。
そして、ふしぎな物も多くあるそこでは更に、
ふしぎな子どもたちとの出会いが待っていたのです。

その住人は、300年も前に、この屋敷に住んでいた子どもたち。
声を聞き、いたずらを目にするものの、
なかなか姿を見せてくれない子どもたちですが、
トーリーとも遠くつながるその子どもたちも、おばあさんと同様、
既に少年をあたたかく屋敷に迎えていました。

おばあさんと楽しく過ごしながらも、
トーリーは様々な出来事に希望と失望を繰り返しながら、
少しずつ成長をしていました。
あらゆる物事を、その曇りのない眼で見、心で感じ、
300年という長い時を越えて、
その子どもたちと心通わすことができるようになったのです。
物語の向こう側が、透きとおって読み手に伝わるように
彼は多くを見て感じることができたのでしょう。

おばあさんの昔語りを聞きながら、トーリー少年と共に
この屋敷で起こる、日々の不思議で素敵な出来事の数々に出会ってみませんか?



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