書籍名 天地水　月光浴 出版社 新潮社 著者 石川賢治／写真・文 出版年 2006年 定価 3,800円＋税 あ ら す じ 満月の夜、家の明かりを消し、窓を開けてみると、 月の光が、意外なほど明るく感じられるときがあります。 町の明かりが灯っていても、それにかき消されないくらいの、明るい満月の光。 では、月の光以外まったく光源のないところに行ってみたとき、 周りの景色は、いったいどのように私たちの目に映るでしょう。 写真家である石川賢治さんは、満月の光だけをたよりに、 今までたくさんの地球の姿を写しとってこられました。 この作品は、『月光浴』の写真集の中では８作目にあたるもので、 オーストラリアの広大な風景が舞台となっています。 ゆっくり、長い時間をかけてレンズに集めた月の光は、 ごつごつした岩肌や、砂漠の表情、 湖面に映り込む空の輝きや、海に広がる霧状の雲まで、 あらゆるものを幻想的にうつし出してくれます。 そして、ページをめくるごとに驚くのは、青という色の数の多さ･･･。 普段私たちが目にすることの出来ない景色や色に、 目を瞠るばかりです。 ※『月光浴』シリーズには、京都や屋久島など、 日本の美しい風景を舞台にしたものもあります。 ■ バックナンバーはこちら