|
|
|
書籍名 |
きこえる きこえる えのおと えのこえ 〜びじゅつのゆうえんちシリーズ〜 |
出版社 |
福音館書店 |
著者 |
構成・文/長谷川 摂子 |
出版年 |
2005年 |
定価 |
1,500円+税 |
|
美術を学ぶためではなく、 美術と親しみ・楽しむための絵本シリーズ、全12冊中の1冊。 『絵そのものから匂い立つ直接的な感覚を読者と共有すること』を 何よりも大切に・・と考えた長谷川摂子さんにより、 古今東西の絵が、構成され収められている。 それはまるで、天井高く 陽の光がやわらかく射しこむ、 広々とした回廊に掛かる絵を、順にめぐっっていくかのよう。
ピエール・ボナール【犬と少女】の前で足を止めて、耳をすます。 頬にあたる陽のあたたかさと、ふいてくる清かな風を感じ、 傍らに寄り添う犬の落ち着いた息づかいが聞こえてきて、 遠くから届く、鳥のさえずりも心をくすぐる。
福田平八郎【雨】に眼を奪われる。 変わる屋根瓦の色・・・暑くしめった空気の温度が下がり、 道端の人の話し声が止んで 忙しなく家々に駆け込む足音が聞こえる。
風の吹き渡る音、水面のゆれる様子、深々と雪の降り積もる音。 たくさんの擬音とともに、「自然」の息づかいが ゆっくりと強弱を伴って、まっすぐに伝わってくる絵本です。 |
|
|
|
|